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転生したら王族だった2
転生したら王族だった2
ผู้แต่ง: みみっく

1話 書庫の再会と、無茶苦茶な解決策

ผู้เขียน: みみっく
last update วันที่เผยแพร่: 2026-01-27 04:07:04

「誰なんだろ? 俺にお客様……?」

 首を傾げながら、俺は記憶の糸を辿る。俺に会いに来る物好きなんて、この城にいただろうか。しかも「ルナに会いに」と言っていたということは、俺の表の顔ではなく、何らかの深い事情を知る人物なのかもしれない。

 リリスとルフィアも顔を見合わせ、不思議そうに俺の後に続く。静寂に包まれた書庫の重厚な扉の向こうで、一体誰が俺を待っているのか。ダンジョンへ向かう前に、どうやら一波乱ありそうな予感がした。

♢書庫の再会と、幼馴染の小言

 重厚な革表紙の本を捲りながら、書庫の静寂に身を浸していた。ダンジョンへ行く気満々だった体には少し酷な待ち時間だったが、不意に廊下からパタパタと軽やかな足音が近づき、扉が勢いよく開かれた。

「レイくん! やっと見つけました……。何度来ても外出中って言われましたので、嫌われてしまったかと思いましたよ!」

 聞き覚えのある、鈴を転がしたような透き通った声。そこには、頬をぷっくりと膨らませて、不満げな表情を隠そうともしないフィーが立っていた。お客様って……なんだ、フィーのことだったのか。

「えへへっ。あのね~、最近、冒険に出てるんだぁ~」

 再会の喜びを込めて笑顔で答えると、フィーの表情は一瞬で複雑なものに変わった。大きな瞳を不安げに揺らし、心配と寂しさが入り混じったような、今にも泣き出しそうな顔で俺を見つめる。

「そ、そうなのですか……。それは、危ないのではないのですか? それよりも、王子であるレイくんが冒険をされていて……いいのですか?」

 彼女は一歩踏み出し、縋るような視線を向けてきた。確かに、何度も何度も足を運んでくれた彼女からすれば、ようやく会えたと思ったら「命がけの遊び」に夢中になっていたと聞かされたのだ。その心境は察するに余りある。

「だよねぇ……。でも、俺、どうしても自分の力で外の世界を見てみたかったんだ」

 王子という立場を考えれば、不謹慎なのは百も承知だ。けれど、俺を心配してわざわざ会いに来てくれる彼女の優しさを感じながらも、俺は冒険で得たあの高揚感を忘れることはできなかった。

 不満そうに眉を寄せながらも、視線を逸らさずに俺を見つめるフィー。後ろでは、リリスとルフィアが「この人は誰?」と言いたげに、少し警戒した様子で彼女を見つめている。どうやら、ここでもまた新しい「嵐」が起きそうな予感がした。

♢予想外の志願者

 俺は手にしていた本を閉じると、わざとらしく小さく息を吐いた。

「前にも話したじゃん。冒険がしたいんだよねーって♪ フィーなら分かってくれるかもって思ってたんだけどなぁ」

 ほんの少しだけ残念そうな色を瞳に宿し、椅子から立ち上がる。そのまま視線を外して、固まっているフィーの横を静かに通り過ぎ、書庫の重厚な扉を抜けた。

 ……少し意地悪だったかな。そう思いながら廊下を数歩進んだ時だ。背後から、一生懸命に床を叩くパタパタという可愛らしい足音が追いかけてきた。てっきり呆れて帰ってしまったか、あるいはルナが追いかけてきたのかと思ったが、振り返った先にいたのは、肩で息を切らしたフィーだった。

「わ、わたしもお供すれば問題解決ですわ!」

 彼女は乱れた呼吸を整える間も惜しむように、満面の笑みでそう言い放った。その清々しいまでの宣言に、俺は思わず足を止めて呆然としてしまう。

 ……えぇ? なんの問題が解決したんだろ?むしろ、高貴な身分である彼女が危険な冒険に同行するなんて、火を見るより明らかな問題発生な気がするんだけど。チラリと彼女の背後を見れば、付き添いの護衛たちが「とんでもないことになった」と言わんばかりに顔色を真っ白にさせて、小刻みに震えているのが見えた。

 ここで立ち話をするには、あまりに内容が不穏すぎる。俺は仕方なく、今出てきたばかりの書庫へと彼女を促し、再び扉を閉めて話を続けることにした。

「フィー……本気で言ってるの? 冒険って、昨日今日みたいなピクニックじゃないんだよ?」

 座り直した俺の正面で、フィーは覚悟を決めたように力強く頷いた。彼女の真っ直ぐな瞳には、もう迷いは見えなかった。

♢譲れない想いと、二人きりの招待

 俺は少し困り果てて、正面に座る彼女の顔を覗き込んだ。

「あのさぁ、冒険だよ? 魔物とか……魔獣とかと戦うんだよ。野営もするかもだし、外で調理したりするんだよ? 両親が許すわけ無いでしょ~」

 一緒にいたいと言ってくれるのは、正直に言えば飛び上がるほど嬉しい。けれど、外の世界は甘くない。エリゼくらいの強さや覚悟がなければ、命がいくつあっても足りないのだ。

「レイくん、わたしをバカにしていますね……むぅ、わたしだって野営をしたことありますわ! それに、両親を説得してみせますわ!」

 フィーは頬を膨らませて猛反発してきた。……いや、その野営って、護衛に囲まれた安全な旅の途中のことじゃないかな? 命のやり取りをする討伐行や、薄汚い盗賊との殺し合い、死に直結する罠の解除……彼女がそれらをこなす姿が、どうしても想像できなかった。

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